音楽は誰にでもできる!

この方の動画を見て、非常に共感する内容だったため記事にさせていただきました。

- YouTube

 

気楽に楽しもう!

楽器演奏は楽しむことが一番大切で、高い機材や高い技術がなくても、気楽に続けられるものじゃないのか?

動画では、そのことを伝えようとされています。

 

当たり前なようですが、意外にも見失いがちなことなのですよ。

 

プロは0.01%いるだろうか?

よくある質問で、「音大を出たらプロになれますか?」みたいなのがあります。

 

実際のデータがないので断言はできませんが、音大卒業後に、音楽活動だけで食べていける人は少ないのではないでしょうか?

 

ちなみに…

  • 東大に入学できる人 同世代の200人に1人
  • プロスポーツ選手 約1万人

というデータがあります。

 

ですから、もしかしたら音楽でプロになることは、東大に合格することよりも難しい可能性があります。また、プロスポーツ選手になるのと同じくらいに大変な世界に感じます。

 

それに対して日本で楽器を演奏する人は、1200万人いるそうですが、その中にプロ演奏家は果たして何人いるのでしょうか?

 

大半が趣味でやる人

あくまでも憶測ですが、圧倒的にアマチュア演奏家が多い。趣味で音楽をする人が多数派だと思うのです。

 

もう一度言います。音楽はアマチュアで趣味で楽しむ人が多数派なはず?です。

 

しかし、やめてしまう人がたくさんいます。矛盾していませんか?

 

引退する世界

生涯できる楽しみなはずなのに、音楽をやめてしまう人が多く存在します。具体的には…

 

  1. 子供の頃に楽器を習っていたが、今は弾いていない。
  2. 学生時代は吹奏楽部だったが、卒業と同時に引退しました。
  3. 若い頃バンドをやっていたが、社会人になったから辞めることにした。

 

引退する人が、本当にたくさんいます。

楽器をやめる人がとても多い!

 

なぜだと思いますか?

 

ストイックにやれますか?

これは、(日本人の)楽器演奏に対する姿勢がストイック過ぎるからでしょう。真面目すぎます。

 

SNSを覗いても…

  • 毎日これを繰り返す!
  • こうしなければならない!

みたいな厳しめな意見や、教材で溢れています。

 

確かに毎日やれば上達できます。

音楽は奥深い世界です。

しかし仕事を持ち、家庭を持ち、忙しい人にストイックな練習は続けられるでしょうか?

厳しい考え方は負担にならないのでしょうか?

 

社会人なら平日は仕事をして、早く帰宅できれば夜に楽器を楽しむ。休日に楽器を楽しむ。それならば可能です。挫折しません。

 

毎日ストイックに修行みたいな練習。訓練。これを継続できる人って、非常に少ないです。難しいです。

 

プロとアマの定義が曖昧なのが、楽器の世界です。プロを目指している人と、アマチュアを分けて考えられないのでしょうか?

 

無理だから引退します!

という考えに繋がります。

 

気軽に続けられる

一番最初に戻りますが、音楽は誰にでも気軽に楽しめるもの。

 

しかし、考え方を間違えてハードルを上げたら、いつか息切れします。

 

また講師の方たちには、そのレッスン内容では、たくさんの挫折者を生むことになるのではないか?社会人には無理じゃないの?そう感じる内容を見かけることがあります。

 

まるで選ばれた人にしかやれないように、ハードルを高くしているように感じます。無意識に。

 

機材に関しても、高額な機材を使わないといけない!みたいに思わせてしまう空気が、特にSNSにはあります。これでは富裕層の人にしか、楽器が楽しめなくなってしまいます。

 

実際は、そんなことはありません。実際には、安価だけどプロが使う物と遜色ない機材がたくさんあります。楽器演奏は、誰にでも気軽に楽しめる趣味なのですよ。

 

まとめ

音楽は本来なら、気軽に誰にでも楽しめるもの。

生涯続けられる趣味であります。

 

しかし、挫折してしまう人たちが多い。

そこには考え方の問題があります。

プロを目指すならばストイックな努力は必要です。しかし、趣味なら話は別です。

 

楽器を嗜む人の99%以上が趣味で楽しむアマチュアなのですから、音楽に携わる人たちの意識も、それに合わせても良いはず。

 

もう少し、気楽でリラックスした姿勢でもオッケーじゃないか?そう思います。

 

音楽は誰にでもできる、生涯続けられる趣味なのです!

 

SNS情報は鵜呑みにしない

今では当たり前になったインターネット。

誰もがスマホを持ち、気軽に情報収集はもちろん、情報を発信出来るようになりました。

 

便利ですが、決して良いことばかりではありません。今回は、音楽や楽器に限定してお話しします。

 

SNSステマが多い

X、インスタ、YouTubeなどは、「誰かが」お金を儲けるために存在します。ビジネス、マーケティング手段のために存在するメディアであることを忘れないでください。

 

つまり、情報=宣伝です。

お金を掛けずに情報を拡散して、広告効果を得ることが目的で存在します。いいね!されるほど、宣伝になるのですよ。

 

この特徴があるため、本当に有益(儲からないけど)な情報が、利益を上げるための情報に隠れてしまうことが多いのが事実です。

 

インフルエンサー

SNSのフォロワー数が多く、影響力が高い人のことなんですが、必ずしも、この人たちが発信する情報が正しいわけではありません。

 

発言の是非を考えず、「有名な〇〇さんが言ってるから!」「最近、人気ある人だから!」というだけでイイね!をクリックしたり、フォローする人が大半なんですよ。

 

つまり、みんなが「イイね!」や拡散してるから正しいわけではないのです。

 

日本人は流されやすい

日本人だけじゃないのでしょうが、たくさんの人が「良い!」って語ることや物が「よく見えてしまう」「正しいと感じてしまう」心理があります。

 

「みんなが言ってるから!」

割とそうやって流される人が多数派なのです。

 

流行ってることや物が(実際にはそうでなくても)よく見えてしまう。みんなと同じにしないと気まずい…そういった人がたくさんいます。

 

良い機材

ここからが本題です。

 

本当に良い楽器や機材が、必ずしも「有名人が良いと評価している物」や「みんなが良いと言ってる物」ではないことは、ここまで読んだ方なら理解出来ると思います。

 

実は多数派が良いわけじゃない。何者かが利益を得るために仕掛けたマーケティング戦略である場合がほとんどです。

 

売るための宣伝なのです。

 

機材以外も同じ

これは物だけじゃありません。

 

例えば練習方法だったり、テクニック、音作り、更には考え方も同じことです。

 

影響力の高い人が言っていること、みんなが言っていることが間違いである場合がめちゃくちゃあります!

 

具体例

  1. ハイエンドな機材が一番良い 値段が高いのと音が良い、演奏しやすいは別物です。品質にしても、安くても良い物はめちゃくちゃあります。逆にボッタクリな機材も山ほどあります。特に楽器の世界はニッチなジャンルなのです。
  2. 弾かない時に弦は緩めない 間違いです。特にベースは確実にネックが捻れたり、ハイ起きする原因になります。有名な人たちが「ゆるめなくて良い」と発信していますが、彼らは毎日めちゃくちゃ弾いていたり、頻繁にすり合わせの様なリペアに出しているから大丈夫なだけです。
  3. エフェクターは必ず必要 ベースにはアンプ直結という選択肢もあります。また、アンプ直のベーシストって、2024年の段階でも世の中の半数以上だと思います。特にアマチュアバンドのベーシスト、8割はアンプ直ですよ。SNSを見ているとまるで「エフェクター使わないとダメ」みたいな気持ちになるから不思議です。
  4. レッスン受けなくては上手くなれない これも誤解です。実はバンド系の楽器でプロになる人のほとんどが独学です。レッスンが今みたいに普及したのは、まだ最近(ここ10年から20年くらい)です。これはプロが音楽を演奏することだけで生計を立てにくい時代になってしまったから、講師が増えました。

 

まとめ

私が書いている「このブログ」自体がそうなんですが、SNSで反論したら燃えるような…しかし、少数派が真実だったりすることが世の中にはたくさん存在します。

 

どうか、長いものに流されずに。

真実を見極めてくださいね。

アマチュアはゆったり長く

今回は、自分の経験から「長く続くアマチュアバンド」について書きます。

 

こちらの記事もご覧ください。

アマチュアバンドはジャンルを選ぼう! - SNSに書けないベース戯言集

 

マチュアバンドとは?

まずアマチュアバンドの定義です。

プロ(商業音楽家)を目指さない人。趣味で楽しむことを目的に考えている人たちを、この記事の中では指します。

 

一線を越えた人たち

マチュアバンドをわざわざ定義する理由は、アマチュア(趣味)の一線を越えている人たちがいるからです。

 

音楽、バンドの場合には、プロのライセンスがあるわけではなく、境界線が曖昧なため定義しております。

 

具体例

一線を越えた人たちの具体的な例を挙げます。

  1. 上手くなることを目的にする人
  2. メンバーに厳しく指摘する人
  3. ノルマのあるハードな活動頻度

 

もちろん、こういう考えを否定するわけじゃありません。アマチュアの範疇を超えているから、アマチュアバンドに参加すると継続が難しい。更にはバンドを解散に追い込む可能性があるという話です。

 

上手くなることを目的にする人

どうせやるなら良い演奏をしたい!

上手くなりたい!

当然です。よく理解しています。

 

ただ、上達と評価を目的にするのは、アマチュアの場合には離脱者を生むリスクを背負います。むしろ、そういった意識の高い人は、プロ志向のバンドに参加すべきです。

 

マチュアはあくまでも、趣味や余暇活動でバンドを楽しむグループです。目的は息抜きやストレス発散、仲間との交流を楽しむことです。

 

メンバーに厳しく指摘する人

バンド活動をしていると必ず出会うのが、ダメ出しおじさん(おばさん)、指摘マン。

 

意識が高く、プライドも高め。「上手くなること」「評価されること」を目的としているから、どうしても辛口になってしまうのです。

 

こういうタイプの人も、アマチュアバンドじゃなくてプロを目指すべきです。バンド活動をする目的が違うのです。きっと、どこまで行ってもアマチュアでは物足りない。プロを目指すべき。

 

ノルマのあるハードな活動頻度

例えば…

毎月(隔月)ライブ!

月に2〜3回スタジオ練習!

集客はメンバー1人がお客さん15人以上!

みたいなバンドを時々見ます。

 

これって、社会人や家庭を持つ人にはめちゃくちゃ厳しいと思います。

 

仕事が忙しく毎日残業。家族との時間もままならないのに、スタジオ予定を無理して合わせなければならない。嫁には嫌な顔をされる。

 

ライブもノルマも多すぎて続けられなくなる。不景気で給料も横ばい。子供、親の介護、ローンなど色々お金も必要。なかなか、しんどい。

 

メンバー脱退、活動休止、解散になる王道パターンです。

 

息抜き

意識高い人、指摘マンが間違っているわけではなく、そもそもが考え方がプロ志向なのです。マチュアバンドでは難しいだけなのですよ。

 

マチュアバンドを楽しむ人たちは、日頃の仕事や生活を忘れて楽しみたい人たち。単刀直入に言えば、ストレス解消の娯楽なのです。

 

そんな場に、真顔で仕事のように厳しい話や、スキルアップを目指しなさい!という指摘やら、営業ノルマやらが登場したら…醒めてしまいます。

 

そんな厳しいこと要求されるなら続けられない。もう脱退します!

趣味にまでノルマを求められるのは勘弁して!…みたいになるわけです。

 

長く続くバンド

私が知っている長く続くバンドの実例を上げます。

  1. 幼なじみバンド
  2. 飲み友バンド

 

幼なじみバンド

高校の同級生で組んだバンド。それが…30年以上続いている!

 

途中、仕事や家庭の事情でお休み期間があったけど、その期間も連絡は取り合い、一緒に食事に行ったり飲みに行ったり。

 

このパターンのバンドを3組知っています。一つは、私自身がドラムの助っ人で参加したことがありましたが、家族的な暖かさがありました。

 

飲み友バンド

私が今参加しているバンドです。

元は職場の3人組からスタート。最初はバンドじゃなく、カラオケ行ったり飲みに行ったりの間柄。

 

その中の1人が、プロ活動をしているバンドマンで、何の気なしに毎月スタジオに入ることに。それが3年続いて、リズム隊をメンバー募集。2年前にドラムが加入して、1年前に私がベースで加入させていただく。

 

今は毎月スタジオ→飲み会。

メンバーは仲良く、雰囲気も良く。

バンマスはプロ活動をしているけど優しい。

長く続くバンドの典型例です。

 

続けなければ意味がない!

結局のところ、アマチュアバンドって何よりも人間関係が一番なのですよ。

 

技術向上とか他人の評価とかは二の次です。

しかも、人間関係が音に出るから不思議です。

人間関係が大切です。

そして継続することに意味があります。

ゆったり長く。

 

良いバンドになるかは、目的ではなく結果なのでしょう。

 

 

 

歪ませるとベースが聴こえなくなる!

バンドに入った時に、ベースが聴こえない現象。

  • 埋もれる
  • 抜けない

と表現される現象ですが、これは…

基音がしっかり出ていない!

ことが原因ではないかと考えています。

 

基音とは?

例えば…ベースの4弦の開放Eは、41.2Hzが基音となります。82.4Hzや123.6Hzは、倍音。それぞれ、2倍音、3倍音と呼びます。

 

何が問題か?

Eを鳴らした時に基音がしっかり鳴らずに、2倍音(82.4Hz)が多い場合…

82.4Hzはギターの開放Eの基音です。

つまり、ギターの音に埋もれます!

 

3倍音の出過ぎ

次に3倍音がしっかり出て目立ってしまう場合…3倍音123.6Hzは、Bの音となります。

 

つまり、Eなのか?Bなのか?

どっちか聴き取れない!

ベースが何を弾いてるか分からない。

音程がボヤつくことになります。

 

歪みが倍音を強調する!

歪みエフェクター倍音を強調します。

あまりに歪ませすぎると、大切な基音より強調された倍音が出ることになります。

 

つまり、ベースを歪ませるとギターの音域と被ります。

 

ギターか?ベースか?区別つかないようになります。ギターにマスキングされます。埋もれます。

 

最近のJ-POP

最近の…というのが、おっさんなんですが、洋楽と違って日本の音楽は、ベースが歪んでますよね。海外のベーシストは足元がシンプルなことからも、音作りが根本的に違います。

 

ですから、歪ませたらダメだという意味ではありません。歪ませると埋もれやすくなるという話です。

 

弾いてみたは例外

以前にも書きましたが、弾いてみた用の音作りと、バンド用の音作りは違います。

バンドと弾いてみたは、音作りが違います。 - SNSに書けないベース戯言集

ガンガンに歪ませて、めちゃくちゃカッコ良いベースの音作りをした場合…ベース単体なら問題ありません。バンドの場合には埋もれてしまいます。ギターにマスキングされます。ほどほどに。

 

マチュアの演奏環境

プロが出演するようなステージと、アマチュアは環境が全く違います。

アマチュアバンドの現実 - SNSに書けないベース戯言集

楽器の音作りも、アマチュアとプロでは違うと考えています。

 

私は元々ドラマーで、3桁以上はライブ経験があります。しかし、お客さんが50人も入れるかな?みたいな小さなお店が大半です。学校の教室くらいの大きさですね。

 

理由は、私たちでは何百人もお客さんを呼べないからです。集客できません。

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お店が小さいから、ステージ上の音がそのまま客席に届きます。

 

狭いステージ

マチュアバンドがライブをする会場は、小さいお店で、ステージも狭い場所がほとんどとなります。

 

そういった環境では…

  1. ステージがぎゅう詰めに狭い
  2. アンプの音が客席まで届く
  3. ロー(倍音)が回る

こんな状況になります。

 

大きなエフェクターボードは邪魔になり、輪郭のあるメリハリをつけたベースが映える環境となります。こだわって作った音よりも、アンプ直結ピック弾きの方が、良い感じになる場合がほとんどです。

 

歪みは控えめに

どうしても楽曲的に歪んでいた方が良いジャンルの場合、控えめに歪ませることも有りです。

 

GAINを半分くらいを限度に、ブレンドのあるエフェクターの場合も半々くらいを限度にします。

 

よく聴いたらオーバードライブしている?これくらいがベースも聴こえて良い感じになります。

 

まとめ

以上ですが、歪ませると確かにカッコ良いです。また、ピッキングのアラが目立ちにくくなる利点もあります。

 

ただ歪ませると、ベースは基音が分かりにくくなる。原因は3倍音が目立つからでは?と考えます。これがベースが抜けない理由でしょう。

 

特にアマチュアバンドの様に、メンバーが未熟な上に、狭いステージで演奏する場合には埋もれやすいです。特にギターが2人以上いるバンドは、ベースを歪ませると埋もれやすいです。

 

もちろん、埋もれたらダメと言うわけじゃありません。音楽は全部正解です。

 

ZOOM B1 Fourのセッティング

今回は、マルチエフェクターの設定を紹介します。機種は定番のZOOM 「B1 Four 」です。

 

欲張らない!

前回の記事で書いたように、ガッツリ音が変わるくらいエフェクトを掛けないのがコツです。ベースの音が別人?になるくらいにエフェクト掛けたい人は、マルチはやめた方が良いです。嘘くさくなります。

 

弾いてみた用

バンド演奏ではなく、自分だけ。ベースだけで演奏するなら、この方たちのセッティングを真似した方が間違いありません。

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ただ、この音作りは弾いてみた演奏用です。「一般的なアマチュアバンド(社会人バンド)」で音を出すと…。

 

ぜひ一度、バンドで試してみてください。

 

これはコンパクトエフェクターの場合も同じです。むしろ、アンプ直結の方がバンドに合う場合がほとんどです。

 

基本はアン直。補正程度にする。

エフェクター補正程度に使っています。

マルチエフェクターの使い方 - SNSに書けないベース戯言集

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  1. ZNR
  2. コンプ
  3. アンプ
  4. イコライザー

以上を使用していますが、どれも極端な音の変化をしない、「軽く」しか掛けません。

 

ZNR

ZNRは、ZOOMオリジナルのノイズリダクションで、めちゃくちゃ優秀です。

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ぶっちゃけ、ZNRとチューナーだけ使っても充分だと思います。

 

パッシブベース本体の外来ノイズを減らすために、一番最初に通しています。

 

ZNRの使い方

画像は、私のセッティングです。

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DETCT(ディテクト)は、ベース本体のノイズをカットしたい場合には「GTRIN」を選択します。「EFXIN」は、エフェクターが発するノイズをカットします。

 

Depth(デプス)は、ノイズをどれだけ減らしたいか?です。ガッツリ無くしたい場合には、100で大丈夫です。

 

THRSH(スレッショルド)は、ノイズカットが働く音量です。この数値を大きくする方がガッツリ効きますが、数値が大きいと「自分で鳴らした音までカット」してしまいます。

 

不自然になってしまいますから、私は最小の数値1にしています。実際は10から20くらいにしておけば大丈夫です。

 

Decay(ディケイ)は、音を消してしまうまでの速さです。私はTHRSHを最小に薄くかけてるため、瞬時に切れる0にしています。ノイズだけが、瞬間的に消える設定です。

 

歪みやリバーブ、コーラスみたいに音を伸ばすエフェクトを使う人は、この二つの数値は大きくしないと不自然にプツッ!と切れますから、気をつけてください。

 

コンプレッサー

最近は「Glam comp」を使用しています。理由は、原音とコンプのかかった音をミックス出来ること。それから、音が少し派手になります。

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オンオフで音量が変化しないように、ボリューム35にしています。ミックスは50です。

 

アンプ

アンプシュミレーターは、さりげない味付けに使ってます。私は「ベースマン」を使用しています。プレベのピック弾きと相性が良く、音の輪郭がスッキリするからです。

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低域はフラット。中域は250をほんの少し出します。250は、ベースの美味しい周波数です。

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高域もフラット。ゲインを下げます。

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コンプ同様に、オンオフで音量が変わらない様に調整しています。

 

イコライザー

これは、低域カット。ボーカルを邪魔する中域をカット。ベースには必要ない高域をカットする目的で使用しています。

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狭いスタジオや、小さな会場では低域が出過ぎてバスドラの音域と被るため、50を下げます。代わりに120を少しだけ上げてます。画像はプレベの場合です。ムスタングベースの場合には、もう少しバッサリ下げてしまいます。

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500と800を下げてスッキリさせます。私は、ベースが目立つことよりアンサンブルで混ざることを優先しています。ですから、この周波数は主役であるボーカルさんやギターに譲ります。音を出してみて、ボーカルが聴こえない場合には、もう少し800をカットします。代わりに、4.5kを少しだけ上げてます。

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10Kをカットします。

 

ちなみに、これはピック弾きのセッティングです。指弾きメインにする時は、ミドルをもう少し上げます。

 

 

まとめ

最後にもう一度、セッティング画像を紹介します。

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以上ですが、音楽に正解はありません。

一つの事例ですので、ご了承ください。

マルチエフェクターの使い方

今回は、使いこなせない人が割と多い「ベース用マルチエフェクターについてです。

 

最初にお断りしておきますが、

  • 私は基本的にベースを歪ませない人間
  • ZOOMのマルチエフェクターが対象

となります。

その上で参考になりましたら幸いです。

 

アンプ直結の補正

私は、アンプ直結が一番良い音だな!と感じる派の人間です。

 

ですから、エフェクターは次の用途で使用しています。

  1. ペダルチューナー
  2. ノイズを減らすこと
  3. コンプで整える
  4. アンプ
  5. イコライザー

 

ペダルチューナー

アン直の人はチューニングを…

  • クリップチューナーで合わせる
  • 耳で合わせる

このどちらかでしてます。

 

私自身は、クリップチューナーだけで行くのは少し心配です。特にムスタングベースは、チューニングがシビアなのです。

 

そして、耳でチューニング出来るような音感がありません。「Aちょうだい!」みたいに耳で合わせられたら良いのですが…できません。そのため、マルチをペダルチューナーとして使用しています。

 

ZOOM B1 fourに内蔵されているチューナーは、精度も良く、また視認性や操作性も良いため気に入っています。

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ノイズを減らすこと

パッシブのムスタングベース、プレベを使用しているため、ノイズゲート、そしてバッファーとして使用しています。

 

「ZNR」というノイズゲートは、非常に優秀で重宝しております。

 

コンプで整える

私はベースがあまり上手じゃないため、コンプに助けてもらっています。ピッキングの音量がムラになるのを補正するためです。

 

特にワンピックアップで暴れん坊なプレベムスタングベースですから、ピッキングの粗が見えやすい。バンドメンバーに迷惑をかけないように、コンプをかけて整えます。

 

アンプ

ベースマンを味付けに使ってます。

あんまり音が変わらない程度にゆるくです。

 

イコライザー

プレベムスタングベースのEQおよびブースターとして使用しています。

 

特にムスタングベースは低域がめちゃくちゃ出るため、ローカットをします。

 

歪み系は使わない

以上ですが、いわゆる歪みエフェクターをバンドでは使いません。

 

ベースを歪ませると音の芯が無くなります。

これはマルチじゃなく、サンズアンプやダークグラス、MXRとかでも同じです。好みの問題ですが、私は使わないです。

 

潔く、一種類だけ

曲によってエフェクターを使い分けたり、途中でブーストしたりみたいなことはしません。

 

それをやれる余裕がありません。

 

ピック弾きと指弾きで音を変える

曲によってピック弾きと、指弾きで音を変えています。

 

マルチエフェクターは、指弾きに合わせてイコライジングをしています。ピック弾きの時は、ベース本体のトーンを絞っています。

 

ライブ時の外音

D.Iに直接繋ぐライブの場合も、上記のセッティングで行きます。細かい音色は、PAさんにお任せします。

 

私みたいな素人がごちゃごちゃ音をいじるよりも、ライブハウスのPAさんの方が音作りが上手だからです。

 

つまり、ほとんどアンプ直結の人と変わらない感覚です。エフェクターは補助でしか使っていません。

 

音痩せ

私は、アンプ直結の音が一番良いと思う人間です。マルチに限らず、エフェクターを通すと音質劣化、音痩せする様に感じます。

 

また不自然に感じます。

厚化粧より、すっぴん派みたいな感じです。

 

欲張らないこと

マルチエフェクターを「使いこなせない」「音が良くない」と感じる人は、きっと欲張っていると思います。

 

歪みを二重に掛けたり、コーラスとか色々使えるだけ、山盛りに設定しているのではないでしょうか?

 

そこまでこだわる人、音色を変えたい人は、マルチではなく、エフェクターボードを用意した方が間違いないです。

 

なぜマルチ?

理由は前述した通りですが…

  1. 基本アン直派で補助に使いたい
  2. 荷物を少なくしたい
  3. セッティングに時間かけたくない
  4. 自分より主役(ボーカルやギター)に目立ってほしい

 

こういった理由です。

プリアンプやら、コンパクトエフェクターを買いあさった結果、「自分には必要ないな?」と悟りました。

機材沼!(2) - SNSに書けないベース戯言集

 

以上ですが、次回は具体的なセッティングを紹介させていただきます。

 

 

 

機材沼!(2)

今回は、ベースのエフェクターについてです。

 

エフェクター

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画像は…

過去に私が所有したエフェクターです。

今はZoomのマルチしか持ってません。

エフェクターも、機材沼になりやすいのですよ。

 

ベース用エフェクターの普及

私は元ドラマー。1999年から20014年まで、バンドでドラムを演奏していました。

 

しかし、エフェクターを使うベーシストさんとバンド活動をしたことがありません。10人以上の方とリズム隊を組みましたが、見事に全員アンプ直結でした。2024年現在、40歳から60歳の方たちです。

 

アラフィフ以上の人なら、たぶん全員納得されると思いますが、私たちが若い頃(2000年くらいまで)はベースはアンプ直結が多数派でした。

 

しかし、この10年くらいで一気にエフェクターが普及しました。たぶん、スラップ奏者が増えたこと、バンドではなく、1人で演奏する「弾いてみた」が流行ったことが関係あると推測しております。

 

その影響で、ベーシストのタイプが三分化されます。

  1. スラップ主体の弾いてみた奏者
  2. 指弾きのベーシスト
  3. ピック弾きメインのベーシスト

 

私は、3の人間に分類されます。

1の方が、エフェクターを多用する傾向にあります。2でジャズ系の人は、ほぼアン直ですね。

 

エフェクターを使わない選択

私自身も色々なエフェクター、主にプリアンプ(歪)を使いましたが、結局…

アンプ直が一番良いな!

そう感じるようになりました。

 

理由は、プレベムスタングの音が好きだからです。何も加工しない、そのままアンプから出る音が好きで、今のベースを使っています。

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まあ、エフェクターを多用するジャンルをやらないってのもあります。

 

割とアン直の人は多い

実際、私の周りのリアルなベーシスト。

8割がアンプ直結です。

過去にレッスンを受けた先生も、アン直のベーシストさんでした。40歳くらいの方です。

 

前述したように、最近若い子に流行りのギターみたいに歪ませるベースや、スラップ全開の曲をやらない人には、あまり必要ないのも事実です。

 

活動場所

私たちみたいな「おやじバンド」は、月一のスタジオ練習+飲み会。ライブは、ノルマのない小さな会場みたいなパターンがほとんどです。

(※お客さん呼べない、身内だけですから)

 

スタジオでは、アンプで音を調整。

ライブも、ステージ上のベースアンプから出る音が客席まで届きます。

 

たまにある対バンイベントでは、転換時間もないため、外音はPAさんにお任せします。

 

ですから、プロを目指す若い人たちみたいに、大きなエフェクターボードは出番がないのです。レコーディングもしませんから。

 

むしろ邪魔になってしまいます。

  1. 荷物が増える
  2. セッティングに時間がかかる

特に荷物が増えることは…おじさんには辛い。

 

マルチエフェクター

ですから、足元に置くのはマルチエフェクターで十分です。マルチは、とても便利で最高です。

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割とプロの方でも、マルチを使用される人が多くいます。寺沢功一さんとか。

 

また、海外のベーシストさんなんて、マルチ一つみたいな人が多かったり。しかもレジェンド級の人ほど機材がシンプルな傾向にあります。

 

利酒レベル

マルチは音質が良くないと言われる方もいますが、実際のバンド活動は、ギターやドラムの音が混ざり合って完成します。ベースだけの音じゃありません。
 
いわゆるアンサンブルに混ざると、音質…私の腐った耳では違いが分からないです。むしろ主張が強くないから、引っ込んでバンドに溶け込みます。

 

ベースとドラム(リズム隊)は裏方なんです。

主役であるボーカルを邪魔しない、控えめが、アマチュアバンドではちょうど良いのではないでしょうか?

 

マルチはオススメ!

アンプ直結でなく、マルチ一つは割と実用的でオススメです。

 

マルチエフェクターの使い方がよく分からないって方を聞きますが、欲張らないことがコツです。あくまでもアンプ直に補助がついた感じ?に解釈したら、めちゃくちゃ使える機材になります。

 

マルチエフェクターについては、また次回の記事で紹介します。

 

以上、機材沼シリーズでした。