今回は真実なのだけど、少し夢のないお話を書きます。
アマチュアバンドとは?
ここでいう、アマチュアバンドとは?楽しむことを目的とした趣味のバンド活動をしている人たちを指します。
ライブ出演の現実
みなさんはライブに出演する上で、一番大切なこと…分かりますか?
- 良い演奏をすること
- 楽しいステージにすること
もちろん、それもありますが…
お客さんを呼ぶことです!
これはアマチュアであっても、プロと同じです。
ライブハウスは、お客さんが来ないと成り立たないのです。
ライブ出演=お客さんを呼べること。つまり集客力が大切になります。
…ここからは、ちょっと飛躍した話になります。
プロのバンドは300人だとか1000人は普通にお客さんを呼べる集客力があります。ですから、街にある大きなライブハウスを満席に出来ます。
日本武道館なら1万人。
ドームなら5万人。
お客さんを呼べる集客力があります。
(なければ出演できない)
しかし、アマチュアで100人お客さん呼ぶのは…なかなか至難の業だと思います。
例えば、メンバーがそれぞれ5人ずつ友達を呼んだとして、20人から30人集客できたら良い方じゃないでしょうか?
そういった現実もあり、小さなライブハウス、カフェやバー規模のお店が活動の場になります。
集客力
もちろん、アマチュアでも集客できる人もいます。いわゆる人脈を持ってる人。お仕事柄だったり、友達がたくさんいて、お客さんを呼べる人もいます。
- お客さんを呼べないバンド
- 満席にできるバンド
お店を経営する立場なら、どちらを出演させたいでしょうか?
これがポイントです。
小さな会場
そんなわけで、アマチュアバンドが出演するのは、比較的小さなライブハウス、カフェ規模の会場が向いていることになります。
小さなハコは、いわゆる大きなステージとは音響事情が違ってきます。
特に、ドラムとベースは大きな影響を受けます。
ドラム
小さな会場では、ドラマーは音量セーブする必要性に迫られます。
小さなステージでは、ギターもキーボードもベースも音量を下げなければなりません。当然、ドラムも音量セーブすることになります。
しかし!ドラムにはボリュームがついてないため、演奏技術で音量を下げなくてはなりません!
…これが、なかなか難しいのですよ。
爆音を鳴らす何十倍も大変です。
ベース
ベースは、大きなライブ会場ではステージ上のアンプではなく、PAから出る音が客席に届きます。
PAさんが調整した音が客席に届きます。
これが小さな会場、特にカフェ規模のお店になると、ステージ上にある小さなベースアンプの音が直接お客さんに届きます。
仮にPAから音を出していても狭いですから、ステージ上のアンプの音が客席に届くのです。
ですから、足元に大量のエフェクターを並べる人は…ほとんど見たことありません。半分くらいはアンプ直結じゃないでしょうか?
このあたりが、ネット情報と現実で差があるところです。
また、ベースだけが頑張って音作りしても、ギターやドラム、キーボードとのバランスが取れなくなります。やたらとベースだけが目立ってしまったり、ボーカルを邪魔する音になってしまいます。
そもそもが、相方のドラマーが音量セーブすることで苦戦しているわけです。
これを支えられるような、余裕あるどっしりしたベースを弾いた方が、バンドは良くなるのではないでしょうか?
以上ですが、会場の規模によって、音作りに対する考え方も機材も変わってしまいます。
武道館やドームでライブする人を参考にしても、あまり意味がないことは理解していただけたと思います。
のんびりが一番
以上ですが、アマチュアバンドがライブする上でも、集客問題やら色々な壁が待っています。なかなか簡単には行きません。
ですから、ライブをしたい!
大きなステージに上がりたい!
と、はやる気持ちを抑えて、無理なくのんびりと活動する方が良いと個人的には考えます。
集客のストレス
無理なく、ストレスを感じずに集客できるなら、ライブ出演をガンガンやることには賛成です。
しかし、メンバーの1人でも負担に感じる人がいるならば…ほどほどにするが吉です。
集客ノルマは、なかなか精神的にキツイです。楽しいバンド活動が苦しくなる。ストレスになってしまう破壊力があります。
そして、メンバー脱退。
バンドは解散。
短命に終わってしまいます。
そんなバンドをたくさん見てきました。
そんなことよりも、もっと大切なことが目の前にあると考えます。
人のご縁です。バンド仲間と出会えたご縁です。アマチュアバンドの価値って、本当は人との縁じゃないだろうか?そう考えます。
以上、夢がないけれど大切なお話でした。