今回は、自分の経験から「長く続くアマチュアバンド」について書きます。
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アマチュアバンドとは?
まずアマチュアバンドの定義です。
プロ(商業音楽家)を目指さない人。趣味で楽しむことを目的に考えている人たちを、この記事の中では指します。
一線を越えた人たち
アマチュアバンドをわざわざ定義する理由は、アマチュア(趣味)の一線を越えている人たちがいるからです。
音楽、バンドの場合には、プロのライセンスがあるわけではなく、境界線が曖昧なため定義しております。
具体例
一線を越えた人たちの具体的な例を挙げます。
- 上手くなることを目的にする人
- メンバーに厳しく指摘する人
- ノルマのあるハードな活動頻度
もちろん、こういう考えを否定するわけじゃありません。アマチュアの範疇を超えているから、アマチュアバンドに参加すると継続が難しい。更にはバンドを解散に追い込む可能性があるという話です。
上手くなることを目的にする人
どうせやるなら良い演奏をしたい!
上手くなりたい!
当然です。よく理解しています。
ただ、上達と評価を目的にするのは、アマチュアの場合には離脱者を生むリスクを背負います。むしろ、そういった意識の高い人は、プロ志向のバンドに参加すべきです。
アマチュアはあくまでも、趣味や余暇活動でバンドを楽しむグループです。目的は息抜きやストレス発散、仲間との交流を楽しむことです。
メンバーに厳しく指摘する人
バンド活動をしていると必ず出会うのが、ダメ出しおじさん(おばさん)、指摘マン。
意識が高く、プライドも高め。「上手くなること」「評価されること」を目的としているから、どうしても辛口になってしまうのです。
こういうタイプの人も、アマチュアバンドじゃなくてプロを目指すべきです。バンド活動をする目的が違うのです。きっと、どこまで行ってもアマチュアでは物足りない。プロを目指すべき。
ノルマのあるハードな活動頻度
例えば…
毎月(隔月)ライブ!
月に2〜3回スタジオ練習!
集客はメンバー1人がお客さん15人以上!
みたいなバンドを時々見ます。
これって、社会人や家庭を持つ人にはめちゃくちゃ厳しいと思います。
仕事が忙しく毎日残業。家族との時間もままならないのに、スタジオ予定を無理して合わせなければならない。嫁には嫌な顔をされる。
ライブもノルマも多すぎて続けられなくなる。不景気で給料も横ばい。子供、親の介護、ローンなど色々お金も必要。なかなか、しんどい。
メンバー脱退、活動休止、解散になる王道パターンです。
息抜き
意識高い人、指摘マンが間違っているわけではなく、そもそもが考え方がプロ志向なのです。アマチュアバンドでは難しいだけなのですよ。
アマチュアバンドを楽しむ人たちは、日頃の仕事や生活を忘れて楽しみたい人たち。単刀直入に言えば、ストレス解消の娯楽なのです。
そんな場に、真顔で仕事のように厳しい話や、スキルアップを目指しなさい!という指摘やら、営業ノルマやらが登場したら…醒めてしまいます。
そんな厳しいこと要求されるなら続けられない。もう脱退します!
趣味にまでノルマを求められるのは勘弁して!…みたいになるわけです。
長く続くバンド
私が知っている長く続くバンドの実例を上げます。
- 幼なじみバンド
- 飲み友バンド
幼なじみバンド
高校の同級生で組んだバンド。それが…30年以上続いている!
途中、仕事や家庭の事情でお休み期間があったけど、その期間も連絡は取り合い、一緒に食事に行ったり飲みに行ったり。
このパターンのバンドを3組知っています。一つは、私自身がドラムの助っ人で参加したことがありましたが、家族的な暖かさがありました。
飲み友バンド
私が今参加しているバンドです。
元は職場の3人組からスタート。最初はバンドじゃなく、カラオケ行ったり飲みに行ったりの間柄。
その中の1人が、プロ活動をしているバンドマンで、何の気なしに毎月スタジオに入ることに。それが3年続いて、リズム隊をメンバー募集。2年前にドラムが加入して、1年前に私がベースで加入させていただく。
今は毎月スタジオ→飲み会。
メンバーは仲良く、雰囲気も良く。
バンマスはプロ活動をしているけど優しい。
長く続くバンドの典型例です。
続けなければ意味がない!
結局のところ、アマチュアバンドって何よりも人間関係が一番なのですよ。
技術向上とか他人の評価とかは二の次です。
しかも、人間関係が音に出るから不思議です。
人間関係が大切です。
そして継続することに意味があります。
ゆったり長く。
良いバンドになるかは、目的ではなく結果なのでしょう。