ネットの時代になり、情報が溢れかえってます。
これは…良いこと悪いこと、諸刃の剣です。SNSの情報が間違っていることが多いからです。エレキベースの場合も同じで、何が正解かが分からずに混乱してしまう。
今回は音作りについて書きます。
SNSで流行りの音作り
YouTubeやSNSで紹介されている音作り。あれはいわゆる「SNS映えする音作り」です。生演奏のバンドとは違う目的の音作りです。
実際、YouTubeなどで弾いてみた動画を公開されている方たちも、バンド活動では音作りを変えています。
アマチュアバンドで必要な音作り
スタジオでは、アンプはフラットで良いんじゃないかと思います。
もしベースがうるさく感じたら、アンプのローを下げる。これで大丈夫。
ベースとが聴こえない時は、ギターです。ギターのローを下げてもらえば、ベースが聴こえる様になります。
同様にボーカルが聴こえない時は、ギターのミドルを下げてもらう。
※ただし、なかなかギタリストさんに注文をつけにくいですよね?ライブでは、PAさんが音を調整してくれますから任せましょう。
基本はアンプ直
アマチュアバンドなら、特殊なジャンルじゃない限り、アンプ直結で通用します。下手にエフェクター通したりするより、アンプ直の方が良い音が出ます。
もし足元におくならば、チューナーです。そして音圧を上げるエフェクター一つで十分です。プリアンプですね。マルチでもオッケー。
ライブでは、PAさんがコンプを掛けたり、ミキサーで音のバランスを整えてくれます。アマチュアはプロに任せた方が上手く行きます。
弾いてみたの音作り
これはバンドの音作りと真逆の考え方になります。アンサンブルではなく、ベースがいかに派手に目立つか?が目標となります。
エフェクターで派手な音を作ってください。ベースが主役ですから映える音作りをしましょう!歪みエフェクターで、カッコ良い音にしてください!
ネットで紹介される音作り
ネットで有名な人たちが紹介する音作りは、弾いてみた用の音作り。2番目に説明したベースが映える音作りです。
これをすると、確かにカッコ良い音になります。ベース単体で映えるためのセッティングです。
しかし、バンド演奏ではダメな場合が多いです。ここは重要なポイントですから、誤解しないようにしてください。
バンドで必要なベースの音作り
アマチュアバンドの大半は、ボーカルが主役のポップスやロック系になります。
その中で、ベースやドラムは脇役。縁の下の力持ちになります。ボーカルやギターより目立つ、派手な音を出すことは…マイナスになります。
ボーカルが聴こえなくなる。ギターが聴こえなくなるなどです。
また、メンバーからベースが聴こえにくいのも問題があります。特にドラマーから聴こえないベース。これは基音をしっかり鳴らすことで解決されます。
音作り的には、SNSで紹介される音とは真逆のセッティングになりますが、本来はこちらが主流でした。ベースらしい地を這うような低音。芯のある音です。
最後に
音楽に正解不正解はありません。
ですから、間違いとしている音作りが必要なら、それもまた正解です。
ただネットの時代になって、いわゆる派手な音作りをするベーシストさんが多くなりました。2000年くらいまでは、エフェクターを使わないベーシスト、ピック弾きのベーシストが多かったです。
これは音楽の変化というよりも…
- 映像で見せるか?
- 生演奏のライブで聴かせるか?
この違いだと思います。
目的が違うのです。
今流行りの音作りは、映像配信向きの映えるベースであることは間違いありません。
アマチュアバンド、ライブ活動している人の多くは、今でもアンプ直結の人が大半を占めます。 指弾き、スラップする人がほとんどいません。ピック弾きの人がたくさんいます。
後は、自分自身がどちらを目的とするか?
それだけのことでしょう。