弦楽器、特にエレキベースはネックが反ります。
なぜネックが動くの?
湿度が高くなり、木材が水分を吸収します。
水分で木が膨張します。
更に、水分を含むことで木は柔らかくなります。
対策1
ズバリ、除湿機です。
うちは5年くらい前から使用しています。
これのおかげで、ネックコンディションは抜群です。
対策2
除湿剤です。
除湿機には劣りますが、無いよりはマシ。
更に…
こんな感じでビニールハウス状態にすると効果的。
対策3
弦を必ずゆるめる。
面倒でも、必ず弦をゆるめます。
そうすれば最悪「ねじれ」だけは防げます。
間違った情報
このネックが動く対策には、間違った情報が横行しています。
しかも発信源が…
- 楽器屋さん
- リペア屋さん
- プロの演奏家
ですから、困ったものです。
本職の方が、間違った情報を発信している…。
何を信じて良いか?
迷ってしまいます。
製造工程を整理してみます
まず弦楽器の製造工程を整理してみます。
楽器の材料となる木材は、必ず乾燥させる工程を経てから加工されます。
乾燥します!
わざわざ乾燥した木材に水分を補給するなんて、ありえないことは誰でも理解できるでしょう。
ましてや日本は湿度が高い国です。余程、冷暖房ガンガンな環境でない限り、乾燥して困ることはありません。むしろ湿度対策で苦労するはずです。
根拠は、ネックが動く季節=梅雨だからです。
だいたい5月中旬から7月あたりが危険です。
湿気が原因です。
ですから、加湿したり水分を補給するメンテナンスは間違いです。矛盾していることが分かるはずです。
無理に乾燥させてはダメ!
これを書くと必ず、「じゃあ乾燥機を使えば良くなる!」みたいに考える人が出てくると思います。
違うのです。
楽器を保管する場所を快適な湿度にキープするのです。湿度が70とか80%みたいに上がらない様にするだけなんですよ。
弦は必ずゆるめる
弦は緩める必要がない!と発言する楽器屋さんや、プロの演奏家がいますが…。
ベースの場合、60から80キロくらいの力が加わります。緩めなくては反ります。
なぜ緩める必要がないのか?
根拠を説明できないはずです。
ある意味、新しい楽器を買い直しさせるステマかもしれません(苦笑)
どうか、鵜呑みにして大切な楽器を壊さないでくださいね。緩めて困ることはありません。
以上ですが、他にも効果的な対策が見つかればパート2を書きたいと思います。