先日、このYouTubeを見ました。
この動画を見た感想と、個人的な意見になります。
この動画の極端な要約
※解釈を間違えていたら、申し訳ありません。
私には、こう受け取れる内容でした。
この動画は…
- レッスン系YouTubeはレベルが低い
- 無料発信していることが問題である
この二つを語っています。
レッスン系YouTubeの講師がレクチャーする内容は、間違いが多い。プロで実績のないミュージシャンが無料レッスンをしてしまうことは、音楽教育において問題ではないか?
そう語ってると私は解釈しました。
※違っていたら、訂正してください。
この上で、今回のテーマ「レッスンを受けるべきか?」について語ります。
プロの定義って何?
先日、バンドメンバーが「プロの定義って、なんだろうね?」と言ったことに、はっとしました。
ミュージシャンは、何をもってプロと呼ぶのか?
音楽のプロって、スポーツ選手みたいに「プロのライセンス」があるわけじゃありません。ましてや「国家資格」があるわけでもないのです。履歴書では、無資格ですね。
例えば、小中学生で歌手としてメジャーデビューする人もいます。YouTube配信で稼ぐミュージシャンもいます。レッスン講師。ドームでコンサートする人から、小さなライブハウスの箱バン、スタジオミュージシャンまで…あまりにバラバラ。
バンドなんて、14,5歳くらいに楽器を独学で始めて、18くらいでプロとしてデビューする人がたくさんいます。音大に入学する前にプロになっています。
かと思えば音大や音楽学校を卒業したけれど、音楽と関係ない仕事に就職してしまう人もたくさんいます。
演奏技術がズバ抜けていることに定義した場合、テクニックはないけれど売れている人、上手くないけど人気のあるミュージシャンもたくさんいます。
演奏だけで生計を立てることに定義した場合、演奏だけで生活出来ない人もたくさんいます。
プロの定義がめちゃくちゃ曖昧な世界と感じます。
プロになるには習うべきか?
私自身が感じたのは、バンド系楽器(エレキギター、ベース、ドラム)って、独学の人が過半数な世界だと思います。今でこそ、あちこちにレッスンする先生がいますが、2000年くらいにはほとんどいなかったです。
特に50歳以上のミュージシャン。
ほぼ独学しかいない様に見えます。
実際、プロデビューしてる有名な人たちのほとんどは、独学じゃないでしょうか?
いわゆるレジェンドになるロックスターで、レッスンを頑張ってプロになった人、あまりいないです。
実際、音楽に限らず芸術の世界ですね…絵画、漫画、演技、映像、彫刻や陶芸、造形物など。人から習ったり、勉強してできる様になる世界じゃないですよね?
習って漫画家になれますか?
専門学校卒業したら、声優になれますか?
そういった学習とか努力とかとは、別次元の要素が必要とされる世界です。習う習わないは、プロになることとは直接関係ないと言えます。
私自身のレッスン経験
実は私は、かなりレッスン経験のある人間です。
- ドラム→6人の先生
- ベース→2人の先生
合計、8人の先生に習いました。
その上で断言することは…
バンドマンは独学で大丈夫では?!
ということです。
レッスン受けた自分と、独学だった自分。
もしもパラレルワールドから連れてきて勝負させたら…きっと変わらないです。
下手したら、独学だった自分の方が面白い演奏をしていた可能性はあります。
悪いクセ?
よく言われる話に、「独学は悪いクセがつく」「独学では頭打ちになる」という話です。
これは事実でもあり、事実でもない。
というのは、クセ=個性だから。
音楽などの芸術の世界では、一流になるには個性が絶対不可欠であること。ましてやレジェンド、ロックスターはクセの塊です。
クセが必ずしも悪にはならないのです。
クセは個性であり、魅力になります。
唯一無二の個性です。
実際、教える先生にもクセはあります。
A先生に習ったドラムが、B先生には間違い。
C先生は、A先生もB先生も間違ってると話す。
こんな世界です。
先生の数だけ正解が違います。
正しいフォームが、先生によって違う(笑)
つまり、正しいが存在しない世界です。
どんな人がレッスン受けるべき?
では、レッスン受けた方が良い人について、お話します。
- 独学が苦手な人
- 習い事として楽しみたい人
- 指導者になりたい人
- クラシック系の人
めちゃくちゃ反感を買うことを承知で並べました。
1.独学が苦手な人
これは独学では弾けるようにならない人、本当は楽器演奏と適性が合ってない(向いてない)人のことです。
私は音楽とは無縁な家系の生まれ。楽器演奏は向いてない人間です。いわゆるギターをFが押さえられなくて挫折する人間です。音楽の成績は1。
だから独学で、とんでもない奏法をしていました!これについては、また機会があれば紹介します。
こういう人は、挫折する前にレッスン受けるべきです。習うことで、人並みに楽器を楽しめるレベルになれます。
逆に、プロになれる様な人。音楽の素養がある人。才能がある人は、習わなくてもオッケー。
3年も頑張ったら、必ず芽が出ます。
そんな人を何人も見てきました。
2.習い事として楽しみたい人
レッスン自体を趣味として楽しみたい人。
昔の言い方でいう、お稽古事ですね。
そういう人は、迷わず教室探してください。
グループレッスンやイベント豊富な楽しそうな教室がオススメです。
3.指導者になりたい人
音楽の先生、楽器講師になりたい人も、ぜひ習った方が良いです。
ただ、絶対ではありません。
なぜなら、僕がレッスンを受けた8人の先生。
3人は独学の方でした。
1人はジャズドラマーとして、現在も活躍されています。ドラムを独学でプロになった方です。もう1人はバンドマンでした。そしてもう1人は、大阪でベース教室の先生として成功しています。
このことからも、独学がダメではないのです。
4.クラシック系の人
クラシック音楽の世界は、様式美を重視します。
どこの音大を卒業しているか?
コンクールの受賞歴は?
こういった肩書きが、今後の音楽活動に影響する様な世界です。
だから、音大目指した方が幸せになれます。
逆にオススメしない人
それは…プロになりたい人です。
実際の話、レッスンを頑張ればプロになれるのか?そんな人はほとんどいません。有名な先生の生徒を調べてください。
レッスン何年やって、プロになりました!
みたいな人を見たことありません…。
プロになるのと、習うことが別問題だからです。
また、極端に頭の堅い人。
世間では「ブレない人」と呼ばれる人。
レッスンが諸刃の剣になる場合もあります。
前述した様に、先生=完璧じゃありません。
先生が教える内容と、真逆の先生が必ずいます。
そういう方に出会った時に「それも正解」「先生より素晴らしい」みたいに、柔軟に受け入れられない人は、独学の方が無難かもしれません。
YouTubeレッスンは?
あれは「教則本」です。
教則ビデオが発展した形だと解釈しています。
ですから、最初に紹介した方たちの意見は的外れじゃないか?と思うのです。
YouTubeを見て、独学で覚える人の教材です。
逆に市販の教則本、一部を除いてレベル低いです。本当に名の知れたミュージシャンが書いたのか?と疑うくらい、練習する人に寄り添えてません。YouTubeの方が圧倒的に優秀だと私は感じます。
まとめ
音楽の世界はスポーツなどと違って、なかなか曖昧な部分が多い世界です。
ズバリ、全部正解!
間違いとか、存在しないはずなんです。
ましてや勝敗のない世界です。
上手い演奏が正義じゃなくて、人から愛される音楽が支持されている世界です。
実際、あまり上手じゃないけど人気あるプロの人はめちゃくちゃ存在します。
だから、もし自分が音楽で成功したい場合には…
- 人とのご縁を大切にする
- 柔軟で臨機応変な考え方を持つ
この二つは外せません。
特にバンドは1人では成立しません。
人間関係がすべてです。
そういった人間関係作りの場所として、レッスンに通ってみたり、音楽学校や音大に入学するのは、オススメだと思います。
何よりも人間関係が一番大切です!