最近少し腰が痛い時があり、「軽い楽器が欲しいな…」と考えていました。
私は元ドラマーで、「ビートルズバンド」で10年以上リンゴ役をやってきた人間です。
軽いベースと言えば
アレ…だよな?

バイオリンベースを購入しました。
ヘフナーではなくグレコのバイオリンベースです。
1)Greco VB-90
2002年のフジゲン製を中古で入手しました。

コンディションも良く、さすがの日本製です。
楽器の質が違います。
2)ビートルズバンドやるなら?
もしビートルズバンドのポール役をやるなら、ヘフナーを買った方が間違いないです。ドイツ製の本物をです。

お値段がビックリですが、ビートルズバンドをしたら必ず欲しくなります。やっぱり、みんなコレを使ってるからです。
そうでない方には、日本製のバイオリンベースはコスパが高くてオススメです。
3)グレコ
神田商会が企画したブランドで、製造は外注に出しています。製造工場は年代によって違います。
私が購入したモデルは、フジゲン製。

本物のヘフナーとの最大の違いはペグです。
ヘフナーにはギター用のペグが採用されており、普通のベース弦が使えません。ヘフナーの純正品か、ラベラやロトサウンドから出ているビートルズベース専用の弦が必要になります。

4)ミディアムスケール
グレコは、GOTOHのペグが採用されています。

ですから、ミディアムスケール以上の一般的なベース弦が使えます。私が張ってるのは、ダダリオのブラックナイロン弦。ミディアムスケール用です。

5)ゴトーのペグ
取り付け穴が14ミリのペグですから、ペグ交換も簡単にできます。
VB-90に使われているペグは、1個60グラムでした。GB707あたりの製品だと思われます。

GB350に交換すれば120グラム(1個30グラム)の軽量化も可能です。

パーツの汎用性が高いですね。
6)音色
実際に弾き比べたわけではないため、過去の記憶による話となります。
ビートルズバンド時代、あえてグレコのバイオリンベースを使用するベーシストさんがいました。その方はこれ1本で、初期の曲から後期まで演奏していました。
実際、本物のヘフナーを使っているベーシストさんは年代によってはリッケン4001に持ち替えます。ヘフナーだけでは厳しい曲があるそうです。
まあ…マニア度の問題もありますが。

その点、ヘフナーよりもグレコの方が音色が硬く、普通のベースに近い音色。汎用性の高い音がします。
7)お値段と品質
だいたい3万円から6万円くらいの相場となります。
同じ価格帯で、ヘフナーの中国製が新品で購入できます。悩ましいところです。

…が、間違いなく日本製の方が品質が良いです。
- 木材の質が良い
- パーツ類の品質が良い
- 加工技術、組込み精度が高い

中古を見極める能力が必要なので一概に言えませんが、良い個体を選んだら下手したらドイツ製より丁寧に作られています。当時の9万円ですから、今なら15万円くらいの楽器でしょうか?
以上ですが、次回は実用編を投稿します。