ベースとドラムは「リズム隊」で、バンドの土台を作るコンビとなります。
この記事ではベーシストさんに向けて、ドラマーからベースが「どんな風に聴こえて(見えて)いるか?」を書いてみます。
ドラムから聴こえる音
ドラマーは、自分の周りを生音の大きい太鼓や、シンバルで囲まれています。

そのため、自分の音がめちゃくちゃ聴こえます。ドラム90%の中で演奏しています。
その結果、マスキングされてベースや他パートの音が“ベーシストやギタリスト、ボーカルさんよりも”聴こえにくい環境で演奏しています。
もちろん、しっかり返しのモニターがある場合は例外です。普通のスタジオやアマチュアが出演する規模のステージでは、他パートの音が聴こえにくい状態になっています。
ベースが聴こえない
ドラマーからベースが聴こえにくい。
よくある話です。
しかしその反面、しっかり聴こえるベースを弾く人もいます。
この違いは何だと思いますか?
聴こえやすいベース
ドラムをやっていて、聴き取りやすいベーシストさんは主に3つでした。
- アタックのある芯のある音を出す人
- タイム感バッチリな人
- ドラムとアイコンタクトできる人
アタックのある芯のある音を出す人
これは音量がデカいとか、エフェクターの音作りが良いとかじゃなく、弾き方が影響します。
芯があるかどうか?
です。
ドラマー時代、合わせやすいベーシストの大半がピック弾きでシンプルで堅実な演奏をする人でした。
これはたぶん、ピック弾きはアタックが出しやすいことが理由。そして、シンプルな演奏=リズムが分かりやすいことが大きな要素だと思います。
もちろん指弾きでも、しっかり鳴らせる技量のある人や、リズムの良い人だったら問題ありません。
それでも、ピック弾きみたいな音は出せないですね。指弾きのベーシストさんよりも、ピック弾きのベーシストさんの方が個人的に合わせやすかった経験があります。
特に大音量を出すジャンルの場合には、ピック弾きは必須かもしれません。
私は元々は指弾きしかやらないベースでした。
しかし、ピック弾きの有効性を感じて、今年からピック弾きに変えています。
圧倒的に、ピック弾きの方が音の抜けが良いです。ドラムにも音が届きやすいはずです。
タイム感バッチリな人
ベースを始めて分かったのですが、ベースという楽器は、ピッキングしてから音が出るまでのタイムラグがあります。これはドラムと比較してです。
〈ドラムの場合〉
スティック(ビーター)が打面に当たる→当たった瞬間に音が鳴る
〈ベースの場合〉
ピッキングする→弦振動をピックアップが拾う→アンプから音が出る
この微妙な差。きっとコンマ〇〇秒の世界ですが、遅延みたいなズレを感じます。前ノリとかではなく、遅延です。音の遅いベーシストさんは埋もれやすいです。
これは、普段からリズム練習を重視されているかの差に感じました。ドラマーは当たり前にやってるクリック練習が、足りないベーシストさんが多いです。
またアマチュアの場合、ギターさんが速い(ハシる)場合が多いです。低音はスピードが遅いため、ベースが遅れてギターにマスキングされやすいです。
このあたりは以前にも書きましたが、音域被りをしないように音作り(ギターがベースの音域をカット)できるレベルのメンバーなら、問題ありません。アマチュアでは難しいと思います。
ですから、自信を持ってリズムをリードしてくれるベースさんは、音が抜けます。めちゃくちゃ合わせやすかったです。
ドラムとアイコンタクトできる人
これは直接音とは無関係ですが、精神的に合わせやすいベーシストさんですね。時々ドラムを振り返って、笑顔で応じてくれる人が大好きでした。
結局それは、演奏に余裕があるからアイコンタクトできるのだろうと、ベーシストに転向した現在は理解しております。
以上ですが、私自身が元ドラマーのベース弾きだからこそ、はっきり見える世界があると実感しております。
また、ここで紹介したことは、私自身が目指しているベースです。ドラムをリードできるリズム命のベーシストです。
ベーシストさんは、余裕があればドラムを演奏してみることをオススメします。
ドラムを叩きながら、ベースの音がどう聴こえるか?を経験することはメリット満載ですよ。