個人的に一番大好きなベースが、
ムスタングベースです!

ムスタングベースについては、こちらで専門のブログをやっていますので気になる方はご覧ください↓
「ムスタングベース友の会!」
そんな大好きな楽器ですが…
同時になかなか扱いの大変な楽器でもあります。
今回は、ショートスケールのベースを扱う上でのヒントや攻略法をまとめました。
1)ショートスケールへの誤解
ショートスケールにありがちな誤解に…
- 低音が出ない
- 音が軽い
- 弾きやすい
- 初心者向けの楽器
などがあります。
しかし…
すべて間違いです!
- ロングスケールより低音が出ます!
- ぶっとくて重い音です!
- じゃじゃ馬で扱いにくい楽器です!
- 上級者向けです!
詳しくは、「ムスタングベース友の会!」をご覧ください。
2)弦が選べない
まず、弦が選べません。
ショートスケールに使えるベース弦は、ショートスケール弦もしくはミディアムスケール弦(ムスタングベース)となりますが、ロングスケール用と違って種類が少ないのです。
特にしっかりタイトな音を出すためには、太めの弦が必要です。しかし、選択肢がほとんどない。
なぜか45-100や40-95が主流です。
このゲージは、ロングスケールの40-95や35-90と同じくらいにテンションが緩くなります。本当は45-110あたりが欲しいのです。
※特に4弦の音程がボヤけたり暴れます。
そして、楽器店にも売ってません!
※私はサウンドハウスを利用しています。
従って…
- ロングスケール用を加工して使う
- テンションゆるいけど専用スケール弦で妥協する
- フラットワウンドを張る
三つの選択肢しかありません。
ロングスケール弦を加工する裏技! - ムスタングベース友の会!
3)ダウンチューニングが苦手
EADGのレギュラーチューニングなら問題ないのですが、ダウンチューニングは無理と言っても良いくらいダルダルになります。
ギターみたいに、チョーキングできます!(笑)
ですから、半音下げが精一杯ですね。テンションがゆるすぎます。
そういった理由から、テンションの強いフラットワウンド弦を選ぶ人が多いのだろうと推測します。フラットワウンド弦を張っても、一般的なラウンド弦くらいの張力しかありません。
4)ヘッド落ちしやすい
軽いため、バランスが悪くなります。

特に軽量な個体。
ムスタングベースの場合、3.7キロ以下は確実にヘッド落ちします。
フェンダータイプなら、3.9キロは欲しいですね。私のムスタングベースは3.9キロです。ヘッド落ちしやすいことを知っていたため、あえて軽いのを避けました。
ショートスケール=軽量でもなく、悩ましいところです。
バイオリンベースとかになると100%、ヘッド落ちする覚悟が必要です。あの楽器は、左手で持ち上げながら演奏することになります。
5)もしも、バンドで使うなら?
ネガティブなことばかり並べましたが…ショートスケールのベースは、十分にバンド活動でも使用できます。
ただし、工夫が必要となります。
ショートスケールの特性…
- テンションがゆるく、倍音多め
- 音が太く、輪郭がモヤつく
これを知って、対策する工夫です。
ロングスケールと比べると演奏技術、音作りの面で、かなりハードルが上がります。「ムスタングベース友の会!」でも紹介した様に、非常に扱いが難しい楽器です。上級者向けです。
ムスタングベースはバンドで使えるか? - ムスタングベース友の会!
6)自信がない人には…
ですから…
- どうしても、ショートスケールでやりたい!
- ショートスケールの癖を理解している!
- ショートスケール大好き!
そんな人にしか、オススメしません。
乗りこなす自身がない人や初心者さんには、ロングスケールを選択した方が無難です。ジャズベースを選んだ方が、無難に良い音を出せます。
私自身もバンドでは、基本的にロングスケールのプレベを使用しています。
7)乗りこなすには?
ショートスケールを乗りこなす方法については、この記事で書いています。
簡単に説明すると…
- ピック弾きをメインにする
- ギターの弾き方を参考にする
- 太い弦を使用する(フラットワウンド)
- 低域を下げて、高域をブーストする
などとなります。
ショートスケールのベースは、どちらかと言うとギターに近いベースです。ですから、運指はギターの運指の方がしっくりきますし、ピック弾きに最適。これをやらない手はありません。
ギタリストさんが使うベースと言われるのは、確かにその通りです。
そして音色は、60年代、70年代のロック系。楽器が少ないバンドに最高なベースです!
ジャズやファンク系もいけます!
ブルースやオールディーズ、昭和歌謡曲には最高に合った音が出せます。
いなたい、どこまでもぶっとい低音が出るからです。
8)なぜ今風な音楽に合わないか?
ショートスケールのベースは、最近(2025年年)のJ-POPやアニソン系みたいなジャンルや、それから楽器の数が多いバンドでは苦戦します。
理由はショートスケールゆえに、テンションがゆるく、倍音が出過ぎます。高域が出ません。輪郭がモヤっとします。
ですから、金属的なタイトな音色。
歪むカッコ良いベース。
ドンシャリなスラップ奏法。
シャープでハッキリした音を出す。
そのあたりが苦手になってしまいます。
そういったジャンルをやりたい方は、ロングスケールのベースを選んだ方が間違いありません。
9)埋もれやすい
また、楽器編成の多いバンドでは埋もれやすい傾向になります。
具体的にはギターが2本、キーボードがいるだけで「音域かぶり」します。
他パート、特にギターにマスキングされてしまいます。自分でも何弾いてるか時々不安になるくらいに、ベースが聴こえなくなります。
10)弾いてみた演奏は例外
上記は、あくまでもバンド演奏の場合です。
ベース単体なら、埋もれるとかは無関係です。
バンドアンサンブルで埋もれやすい。
ボリューム上げても、プリアンプでブーストしても聴こえにくくなります。不思議ですね。
11)スリーピース
逆に楽器が少ないバンド。スリーピースだったり、アコースティックな編成のジャンルにはマッチします。音が広がるため、隙間を埋めるのです。
それから、ベースボーカルの人に最高です!
※ビートルズバンドなど
ジャンルによっては、十分に使えます。
12)メンバーの音作り
バンドのメンバー、特に同じ弦楽器であるギタリストさんの音作りが、ベースの抜けに影響します。
具体的には…
ベースが美味しい音域をカットした音作りです。
ギタリストさんがベースが埋もれない、低域をカットした音作りをしてくれる場合は、ショートスケールでも問題はないでしょう。
ですからプロのバンドだったり、録音ではショートスケールのベースも問題なく使えるのです。
13)まとめ
以上の様にショートスケールのベースは、実は扱いが難しく、上級者向けの楽器となります。
だからロングスケールのベース。プレベ、ジャズベみたいに主流にならないわけです。かわいいけど、憎いやつですね。
良くも悪くも、オールドスクール。
まあ、逆にオールディーズみたいなジャンルでは唯一無二に似合ってしまうベースです!